第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
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Question
問題 795 高齢者の大腿骨頸部骨折の骨癒合が起こりにくい理由はどれか。
  1. 1骨修復能が低下している。正解!
  2. 2関節包外骨折である。不正解
  3. 3骨折の中枢側が充血状態となる。不正解
  4. 4骨折片間に圧迫力がかかる。不正解
Explanation
解説
1. [正解]高齢者では加齢に伴い骨芽細胞の機能が低下し、骨修復能(骨形成能力)が著しく低下している。このため骨癒合が起こりにくく、偽関節や遷延治癒のリスクが高い。
2. [誤り]大腿骨頸部骨折は関節包外骨折ではなく関節包内骨折である。関節包内に位置するため骨膜がなく、血流が極めて不良で骨癒合が困難となる。
3. [誤り]骨折の中枢側(骨頭側)は充血状態ではなく虚血状態となる。骨折により栄養血管が断裂し、骨頭への血流が途絶するため骨壊死(大腿骨頭壊死)のリスクが高い。
4. [誤り]骨折片間には圧迫力ではなくせん断力がかかる。大腿骨頸部は体重支持時にせん断力を受けやすく、骨折片のずれが生じやすいため骨癒合を妨げる。
Key Points
ポイント
  • 高齢者の骨修復能低下は骨粗鬆症と相まって、大腿骨頸部骨折の難治性の主因
  • 関節包内骨折で骨膜なし・血流不良・せん断力が加わることも癒合不良の原因
  • 内側骨折は特に癒合困難で人工骨頭置換術の適応となることが多い
  • 重要用語: 骨修復能低下, 関節包内骨折, 骨壊死 を正確に理解しておくこと。
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