第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
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Question
問題 788 大腿骨頸部内側骨折について誤っているのはどれか。
  1. 1老人に多い。不正解
  2. 2下肢は外旋位をとる。不正解
  3. 3骨頭への血行は保たれている。正解!
  4. 4骨癒合に長時間を要する。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]大腿骨頸部内側骨折は骨粗鬆症を基盤とする高齢女性(70歳以上)に圧倒的に多い。軽微な転倒(室内での転倒、しりもちなど)で発生し、高齢化社会において頻度が増加している重要な骨折である。
2. [誤り]大腿骨頸部骨折では患肢は外旋・短縮位をとる特徴的肢位を呈する。大腿筋膜張筋や腸腰筋の牽引により患肢が外旋し、骨折部の短縮により下肢長が健側より短縮する。疼痛のため自動運動は不能となる。
3. [正解]大腿骨頸部内側骨折では骨頭への血行が障害される。大腿骨頭への主要血管(外側大腿回旋動脈の上行枝など)は関節包に沿って走行するため、内側(関節包内)骨折では血管が損傷・遮断され骨頭への血行が途絶する。このため骨頭壊死のリスクが極めて高い。
4. [誤り]内側骨折では骨頭への血行障害のため骨癒合に長時間を要し(3〜6ヶ月以上)、偽関節や骨頭壊死の合併率が高い(20〜30%)。外側骨折と比較して予後不良である。早期手術(人工骨頭置換術など)が推奨される。
Key Points
ポイント
  • 大腿骨頸部骨折は内側骨折(関節包内)と外側骨折(関節包外)に分類
  • 内側骨折は血行障害により骨頭壊死・偽関節のリスクが高い
  • 外側骨折は血行が保たれ骨癒合が良好で保存的治療も可能
  • 重要用語: 大腿骨頸部内側骨折、血行障害、骨頭壊死、外旋短縮位、偽関節 を正確に理解しておくこと。
骨折の種類血行骨癒合合併症治療
内側骨折(関節包内)障害される不良骨頭壊死・偽関節人工骨頭置換術
外側骨折(関節包外)保たれる良好少ない骨接合術・保存療法
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