1. [誤り]大腿骨頸部内側骨折は骨粗鬆症を基盤とする高齢女性(70歳以上)に圧倒的に多い。軽微な転倒(室内での転倒、しりもちなど)で発生し、高齢化社会において頻度が増加している重要な骨折である。
2. [誤り]大腿骨頸部骨折では患肢は外旋・短縮位をとる特徴的肢位を呈する。大腿筋膜張筋や腸腰筋の牽引により患肢が外旋し、骨折部の短縮により下肢長が健側より短縮する。疼痛のため自動運動は不能となる。
3. [正解]大腿骨頸部内側骨折では骨頭への血行が障害される。大腿骨頭への主要血管(外側大腿回旋動脈の上行枝など)は関節包に沿って走行するため、内側(関節包内)骨折では血管が損傷・遮断され骨頭への血行が途絶する。このため骨頭壊死のリスクが極めて高い。
4. [誤り]内側骨折では骨頭への血行障害のため骨癒合に長時間を要し(3〜6ヶ月以上)、偽関節や骨頭壊死の合併率が高い(20〜30%)。外側骨折と比較して予後不良である。早期手術(人工骨頭置換術など)が推奨される。