第08章 整形外科疾患 / H. 外傷
1 / 3
Question
問題 785 膝半月板損傷でみられるのはどれか。
  1. 1前方引き出し症状陽性不正解
  2. 2後方引き出し症状陽性不正解
  3. 3嵌頓症状正解!
  4. 4側方動揺性不正解
Explanation
解説
1. [誤り]前方引き出し症状(anterior drawer test陽性)は前十字靱帯(ACL)損傷の特徴的所見である。膝90度屈曲位で脛骨を前方に引き出すと、脛骨が過度に前方移動する所見。半月板損傷単独では認めない。
2. [誤り]後方引き出し症状(posterior drawer test陽性)は後十字靱帯(PCL)損傷の所見である。膝90度屈曲位で脛骨を後方に押すと、脛骨が過度に後方移動する。半月板損傷単独では認めない。
3. [正解]嵌頓症状(ロッキング)は膝半月板損傷に特徴的な症状である。損傷した半月板が大腿骨と脛骨の関節面間に挟み込まれることにより、膝関節がある角度(多くは屈曲位)で突然動かなくなる。徒手的な操作やマッサージで解除されることもある。
4. [誤り]側方動揺性は内側側副靱帯(MCL)や外側側副靱帯(LCL)の損傷で認められる所見である。膝伸展位で内反・外反ストレスを加えた際に、側方への過度な動揺を認める。半月板損傷の直接的所見ではない。
Key Points
ポイント
  • 膝半月板損傷の特徴的症状は嵌頓症状(ロッキング)とマクマレーテスト陽性
  • 靱帯損傷との鑑別が重要:ACL損傷=前方引き出し陽性、PCL損傷=後方引き出し陽性、側副靱帯損傷=側方動揺性陽性
  • 半月板損傷では関節裂隙の圧痛、クリック音、水腫も認める
  • 重要用語: 半月板損傷、ロッキング、嵌頓症状、前十字靱帯、マクマレーテスト を正確に理解しておくこと。
膝関節損傷特徴的所見好発年齢
半月板損傷ロッキング、マクマレーテスト陽性20〜40代
前十字靱帯損傷前方引き出し陽性、ラックマンテスト陽性スポーツ選手
後十字靱帯損傷後方引き出し陽性交通外傷
側副靱帯損傷側方動揺性陽性スポーツ外傷
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶