第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 777 次の文で示す症例について、問いに答えよ。「18歳の男性。背が高く痩せている。突然、右胸の痛みと息切れを感じた。」血圧が下がり息切れが増した。最も適切な対応はどれか。
  1. 1経過観察不正解
  2. 2鎮痛剤の投与不正解
  3. 3生理食塩水点滴不正解
  4. 4胸腔ドレナージ正解!
Explanation
解説
1. [誤り]血圧低下と呼吸困難の増悪を伴う気胸に対して経過観察は危険である。緊張性気胸が疑われる状態であり、放置すると縦隔偏位、静脈還流障害、心拍出量低下からショック・心停止に至る可能性がある。速やかに脱気処置が必要である。
2. [誤り]鎮痛剤の投与は胸痛に対する対症療法にすぎず、血圧低下を伴う気胸の根本的な対応とはならない。鎮痛剤で疼痛を緩和しても胸腔内の空気貯留は解消されず、状態は悪化する一方である。
3. [誤り]生理食塩水点滴は循環血液量の補充として補助的に行うことはあるが、気胸の原因治療ではない。胸腔内に貯留した空気が縦隔を圧迫している状態では、輸液のみでは血圧を維持できず、胸腔ドレナージが最優先される。
4. [正解]自然気胸の経過中に血圧低下と呼吸困難の増悪がみられる場合、緊張性気胸への進展が疑われる。緊張性気胸は胸腔内に空気が一方弁的に貯留し続けて胸腔内圧が上昇し、縦隔を健側に圧排してショック状態に至る緊急病態である。直ちに胸腔ドレナージ(胸腔穿刺・脱気)を行い、胸腔内の過剰な空気を除去する必要がある。一刻を争う処置であり、これが最も適切な対応である。
Key Points
ポイント
  • 気胸で血圧低下と呼吸困難増悪がみられたら緊張性気胸を疑い、直ちに胸腔ドレナージ(脱気)を行う
  • 緊張性気胸は縦隔偏位からショック・心停止に至る緊急病態であり、一刻を争う処置が必要である
  • 重要用語: 緊張性気胸, 胸腔ドレナージ, 縦隔偏位, ショック, 緊急脱気 を正確に理解しておくこと。
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