1. [誤り]血液生化学検査は炎症マーカーや肝腎機能の評価に有用であるが、自然気胸の診断には直接的に役立たない。気胸は画像検査で診断するものであり、血液検査では気胸の有無を判定できない。気胸の診断が確定した後、全身状態の評価として行うことはある。
2. [誤り]呼吸機能検査(スパイロメトリー)は慢性閉塞性肺疾患や喘息などの慢性呼吸器疾患の評価に用いられる。急性発症の胸痛と呼吸困難に対しては不向きであり、気胸の急性期には換気障害のため正確な測定も困難である。
3. [正解]18歳の背が高く痩せている男性の突然の胸痛と息切れから、自然気胸が最も疑われる。自然気胸は若年の長身痩せ型男性に好発し、肺尖部のブラ(気腫性嚢胞)の破裂により発症する。最初に行うべき検査は胸部単純エックス線検査であり、簡便かつ迅速に気胸の有無と程度(虚脱の程度)を評価できる。立位正面像で患側肺の虚脱と肺野の透過性亢進が確認できる。
4. [誤り]胸部CT検査は気胸の詳細な評価(ブラの位置・大きさ、血胸の合併など)に有用であるが、最初の検査としては胸部単純エックス線検査の方が簡便で迅速に施行できる。CTはX線で気胸が確認された後の精査として行うのが一般的である。