1. [誤り]体前屈で腰痛が増強するのは腰椎椎間板ヘルニアの特徴である。前屈により椎間板内圧が上昇して髄核が後方に突出するため疼痛が誘発される。腰椎分離症では後屈(伸展)時に痛みが増強するのが特徴であり、前屈では通常増強しない。
2. [正解]本症例は14歳のサッカー部員で、腰部伸展時の疼痛を訴えており、腰椎分離症が強く疑われる。腰椎分離症は椎弓の関節突起間部(峡部)における疲労骨折であり、発育期の過度のスポーツ活動で生じる。腰椎の伸展・回旋動作で疼痛が増強するのが特徴的であり、体幹回旋で腰痛が増強することは本疾患を示唆する重要な所見である。第5腰椎に好発する。
3. [誤り]SLR(下肢伸展挙上)テスト陽性は腰椎椎間板ヘルニア(特にL4/5、L5/S1)による坐骨神経の刺激所見である。腰椎分離症では一般に坐骨神経症状は認められず、SLRテストは通常陰性である。すべり症に移行した場合には坐骨神経症状を呈することがある。
4. [誤り]FNS(大腿神経伸展)テスト陽性は上位腰椎(L2-L4)の神経根障害を示す所見であり、腰椎分離症の検査法ではない。腰椎分離症は神経根を直接圧迫する疾患ではないため、FNSテストとは無関係である。