1. [正解]腰部脊柱管狭窄症では、体幹を前屈させると脊柱管が拡大し、馬尾神経や神経根への圧迫が軽減されるため症状が緩和する。患者は歩行中に症状が出現すると、しゃがみ込んだり、前かがみになることで楽になる。自転車こぎの姿勢(前傾位)や買い物カートを押す姿勢で症状が軽減するのも同じ原理である。このように前屈位で症状が改善することが、腰部脊柱管狭窄症の大きな特徴である。
2. [誤り]後屈(腰椎の伸展)すると脊柱管がさらに狭窄し、黄色靭帯のたわみや椎間関節の前方への突出が加わるため、神経への圧迫が増悪し症状が悪化する。腰部脊柱管狭窄症の患者は腰を反らす動作を避けるべきである。
3. [誤り]右側屈は右側の椎間孔を狭小化させる可能性があり、患側の症状改善にはつながらない。脊柱管の断面積を有効に拡大する姿位ではない。
4. [誤り]左側屈も脊柱管の狭窄を効果的に緩和する姿位ではない。側屈は一側の神経根症状に対してはある程度の変化を生じうるが、脊柱管狭窄症の症状改善には前屈が最も有効である。