1. [正解]黄色靭帯は隣り合う椎骨の椎弓板を連結する靭帯であり、脊柱管の後壁と外側壁の形成に関与する。多量の弾性線維を含み黄色を呈することからこの名がある。加齢や変性により黄色靭帯が肥厚・短縮すると、脊柱管の後方から脊髄や馬尾神経を圧迫し、脊柱管狭窄症を生じる。腰部脊柱管狭窄症の成因として椎間板の膨隆とともに黄色靭帯の肥厚は重要な因子である。
2. [誤り]前縦靭帯は椎体の前面に沿って脊柱の前方を縦走する靭帯であり、脊柱管の外側に位置する。前縦靭帯が骨化しても脊柱管の内腔を狭小化することはない。脊柱管狭窄を生じる靭帯の骨化は後縦靭帯骨化症(OPLL)である点に注意する。
3. [誤り]横突起は椎骨から側方に突出する構造物であり、脊柱管の外側に位置する。横突起が肥大しても脊柱管の内腔には影響を及ぼさない。横突起は筋の付着部としての機能を持つが、脊柱管狭窄とは無関係である。
4. [誤り]棘上靭帯は棘突起の後端をつなぐ靭帯であり、脊柱管のさらに後方に位置する。棘上靭帯に変化が生じても脊柱管の内腔には影響しない。
| 脊柱管狭窄の原因 | 圧迫方向 |
|:---|:---|
| 黄色靭帯の肥厚 | 後方から |
| 椎間板の後方膨隆 | 前方から |
| 後縦靭帯の骨化(OPLL) | 前方から |
| 椎間関節の肥大 | 側方から |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 脊柱管狭窄の原因と圧迫方向</p>