1. [誤り]脊髄ショック(spinal shock)期には弛緩性麻痺(flaccid paralysis)がみられ、痙性麻痺(spastic paralysis)ではない。脊髄損傷直後の急性期(数日〜数週間)は脊髄ショック期と呼ばれ、損傷部以下の筋緊張低下・深部腱反射消失・弛緩性麻痺を呈する。痙性麻痺はショック離脱後(数週〜数か月後)に出現する慢性期の所見である。誤った組み合わせである。
2. [正解]頸椎捻挫(むち打ち症、whiplash injury)ではバレー・リュー症状(Barré-Lieou症候群)がみられることがある。バレー・リュー症状は頭痛・めまい・耳鳴り・視力障害・悪心などの自律神経症状の総称であり、頸部交感神経の刺激・損傷により生じると考えられている。交通事故などによる頸椎の過伸展・過屈曲損傷後に出現する。正しい組み合わせである。
3. [誤り]L3-L4椎間板ヘルニアではL4神経根障害が生じ、膝蓋腱反射(patellar tendon reflex、L3-4支配、特にL4)の低下がみられる。アキレス腱反射(Achilles tendon reflex)はS1神経根支配であり、L3-L4ヘルニアでは低下しない。アキレス腱反射の低下はL5-S1間のヘルニア(S1神経根障害)で出現する。誤った組み合わせである。
4. [誤り]腰部脊柱管狭窄症では神経性間欠跛行(neurogenic intermittent claudication)が特徴的な症状であり、鶏歩(けいほ、steppage gait)ではない。鶏歩は腓骨神経麻痺による下垂足(足関節背屈不能)の代償歩行で、膝を高く挙げて歩く異常歩行である。腰部脊柱管狭窄症の間欠跛行は歩行により下肢痛・しびれが出現し、休息で改善する症状である。誤った組み合わせである。