1. [誤り]L4-L5椎間板ヘルニアによる神経根症状は通常片側性(一側性)に出現し、両側性ではない。L5神経根が片側で圧迫されるため、症状は片側の下肢に限局する。両側性の下肢症状は馬尾型脊柱管狭窄症や中心性ヘルニア(正中脱出)で出現することがあるが、典型的なL4-L5椎間板ヘルニアでは稀である。
2. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアの好発年齢は20〜40歳代の青壮年であり、60歳代ではない。椎間板は加齢とともに水分含量が減少し線維化するため、60歳代では椎間板ヘルニアの発症は減少する。60歳代以降では腰部脊柱管狭窄症が多くなる。
3. [正解]L4-L5椎間板ヘルニアではL5神経根が障害され、下肢伸展挙上テスト(SLRテスト、Straight Leg Raising test、ラセーグテスト)が陽性となる。仰臥位で患側の下肢を膝伸展位のまま挙上すると、坐骨神経(L4〜S3)が伸張され、下肢後面に放散痛が誘発される。L4/5およびL5/S1椎間板ヘルニアで高頻度に陽性を示す重要な理学所見である。
4. [誤り]膝蓋腱反射(patellar tendon reflex、PTR)はL3-4神経根支配(特にL4)であり、L4-L5椎間板ヘルニア(L5神経根障害)では通常減弱しない。膝蓋腱反射は正常に保たれることがL5神経根障害の特徴である。膝蓋腱反射の減弱・消失はL3-L4間のヘルニア(L4神経根障害)で出現する。