第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 749 L4-L5椎間板ヘルニアについて正しい記述はどれか。
  1. 1下肢症状は両側性に出現することが多い。不正解
  2. 2好発年齢は60 歳代である。不正解
  3. 3下肢伸展挙上テストは陽性である。正解!
  4. 4膝蓋腱反射が減弱する。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]L4-L5椎間板ヘルニアによる神経根症状は通常片側性(一側性)に出現し、両側性ではない。L5神経根が片側で圧迫されるため、症状は片側の下肢に限局する。両側性の下肢症状は馬尾型脊柱管狭窄症や中心性ヘルニア(正中脱出)で出現することがあるが、典型的なL4-L5椎間板ヘルニアでは稀である。
2. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアの好発年齢は20〜40歳代の青壮年であり、60歳代ではない。椎間板は加齢とともに水分含量が減少し線維化するため、60歳代では椎間板ヘルニアの発症は減少する。60歳代以降では腰部脊柱管狭窄症が多くなる。
3. [正解]L4-L5椎間板ヘルニアではL5神経根が障害され、下肢伸展挙上テスト(SLRテスト、Straight Leg Raising test、ラセーグテスト)が陽性となる。仰臥位で患側の下肢を膝伸展位のまま挙上すると、坐骨神経(L4〜S3)が伸張され、下肢後面に放散痛が誘発される。L4/5およびL5/S1椎間板ヘルニアで高頻度に陽性を示す重要な理学所見である。
4. [誤り]膝蓋腱反射(patellar tendon reflex、PTR)はL3-4神経根支配(特にL4)であり、L4-L5椎間板ヘルニア(L5神経根障害)では通常減弱しない。膝蓋腱反射は正常に保たれることがL5神経根障害の特徴である。膝蓋腱反射の減弱・消失はL3-L4間のヘルニア(L4神経根障害)で出現する。
Key Points
ポイント
  • L4-L5椎間板ヘルニアではL5神経根が障害され、下肢伸展挙上テスト(SLRテスト/ラセーグテスト)が陽性となる。
  • 症状は通常片側性(両側性ではない)、好発年齢は20〜40歳代(60歳代ではない)、膝蓋腱反射は正常(L4支配のため)。
  • L4-L5とL5-S1の違い:L4-L5ヘルニアではL5神経根障害(母趾背屈力低下、下腿外側〜足背の感覚障害)、L5-S1ヘルニアではS1神経根障害(アキレス腱反射消失、足底の感覚障害)。
  • 重要用語: L4-L5椎間板ヘルニア、L5神経根障害、SLRテスト、膝蓋腱反射 を正確に理解しておくこと。
椎間板レベル障害神経根筋力低下感覚障害反射
L3-L4L4大腿四頭筋(膝伸展)下腿内側膝蓋腱反射↓
L4-L5L5前脛骨筋(母趾背屈)下腿外側〜足背正常
L5-S1S1腓腹筋(足底屈曲)足底・外側アキレス腱反射↓
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