第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 748 疾患と牽引方法との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1大腿骨骨幹部骨折 ───── 直達牽引正解!
  2. 2腰椎椎間板ヘルニア ──── スピードトラック牽引不正解
  3. 3大腿骨頸部骨折 ────── 骨盤牽引不正解
  4. 4筋性斜頚 ───────── 頸椎牽引不正解
Explanation
解説
1. [正解]大腿骨骨幹部骨折では大腿の強力な筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングスなど)により骨折部の短縮・転位が生じるため、強力な牽引力が必要である。そのため、キルシュナー鋼線(Kirschner wire、K-wire)などを脛骨近位部や大腿骨遠位部の骨に直接刺入する直達牽引(骨牽引、skeletal traction)が用いられる。皮膚牽引では十分な牽引力が得られないため、直達牽引が必要となる。正しい組み合わせである。
2. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアの保存的治療には骨盤牽引(pelvic traction)が用いられることがあり、スピードトラック牽引(Speed Trac traction、下肢の皮膚牽引)ではない。骨盤牽引は腰椎を牽引して椎間板への圧迫を軽減し、神経根の圧迫を緩和する目的で行われる。誤った組み合わせである。
3. [誤り]大腿骨頸部骨折にはスピードトラック牽引(皮膚牽引、skin traction)やバックトラクション(Buck's traction)などの一時的な牽引が用いられることがあるが、骨盤牽引は用いられない。骨盤牽引は腰椎疾患に用いる方法であり、大腿骨頸部骨折には適さない。誤った組み合わせである。
4. [誤り]筋性斜頚(muscular torticollis)は乳幼児期に胸鎖乳突筋の短縮・拘縮により発症する疾患であり、治療は胸鎖乳突筋のストレッチング(徒手矯正)やマッサージが主体である。頸椎牽引は用いられず、重症例では手術療法(胸鎖乳突筋切離術)が行われる。誤った組み合わせである。
Key Points
ポイント
  • 大腿骨骨幹部骨折では強力な牽引力が必要なため直達牽引(骨牽引)が用いられ、正しい組み合わせである
  • 腰椎椎間板ヘルニアには骨盤牽引、大腿骨頸部骨折にはスピードトラック牽引(皮膚牽引)、筋性斜頚にはストレッチングが用いられる
  • 重要用語: 大腿骨骨幹部骨折, 直達牽引, 骨牽引, 骨盤牽引, スピードトラック牽引 を正確に理解しておくこと。
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