第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 746 脊椎分離すべり症について正しい記述はどれか。
  1. 1青少年にはみられない疾患である。不正解
  2. 2胸腰椎移行部に起こる頻度が高い。不正解
  3. 3上関節突起と下関節突起間に病変がみられる。正解!
  4. 4腰椎後弯が増強する。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]脊椎分離症(spondylolysis)は青少年(10〜15歳頃)のスポーツ活動で発症することが多い疾患である。成長期の激しいスポーツ活動による腰椎の反復する過伸展・回旋ストレスが原因で発症する。青少年に多くみられる疾患であり、この記述は誤りである。
2. [誤り]脊椎分離すべり症は第5腰椎(L5、約90%)に最も多く、次いで第4腰椎(L4)である。胸腰椎移行部(Th12-L1付近)ではなく、下部腰椎に好発する。力学的負荷が大きい下部腰椎に発症しやすい。誤りである。
3. [正解]脊椎分離症は椎弓の関節突起間部(上関節突起と下関節突起の間、椎弓峡部、pars interarticularis)に疲労骨折が生じる疾患である。この部位は力学的に脆弱で、過伸展・回旋ストレスにより骨折が生じやすい。分離により椎体が前方にすべると分離すべり症(spondylolisthesis)となる。この記述は正しい。
4. [誤り]脊椎分離すべり症では、椎体が前方にすべることにより腰椎前弯(lordosis)が増強する。腰椎後弯(kyphosis)の増強ではない。すべりの程度が大きいと前弯が著明となり、腰部の階段状変形(step-off deformity)が触知されることがある。誤りである。
Key Points
ポイント
  • 脊椎分離すべり症は椎弓の関節突起間部(上関節突起と下関節突起の間、椎弓峡部)に疲労骨折が生じる疾患であり、正しい記述である
  • 青少年のスポーツ活動で発症し、第5腰椎に最も多く(胸腰椎移行部ではない)、腰椎前弯が増強する(後弯ではない)
  • 重要用語: 脊椎分離すべり症, 関節突起間部, 椎弓峡部, 疲労骨折, 腰椎前弯増強 を正確に理解しておくこと。
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