1. [誤り]脊椎分離症(spondylolysis)は椎弓の上下関節突起間(椎弓峡部、pars interarticularis)に生じる疲労骨折である。上関節突起と下関節突起の間の椎弓部分が分離する病態であり、正しい記述である。
2. [誤り]脊椎分離症は腰椎下部に好発し、特に第5腰椎(L5、約90%)が最も多く、次いで第4腰椎(L4、約5〜10%)である。腰椎下部は力学的負荷が大きく、伸展・回旋運動で椎弓峡部にストレスが集中するため好発する。正しい記述である。
3. [正解]**正しい(誤りの選択肢)。** 脊椎分離症の初期には腰痛のみが症状であり、神経根症状は通常みられない。「初期より神経根症状を示す」という記述は明らかに誤りである。分離のみでは神経根圧迫は生じず、腰部の疼痛・運動時痛が主症状である。分離が進行して分離すべり症(spondylolisthesis)に進展した場合に、椎体のすべりにより神経根や馬尾が圧迫され、下肢痛・しびれなどの神経根圧迫症状が出現する。初期には神経根症状はみられない。
4. [誤り]脊椎分離症は成長期(10〜15歳頃)のスポーツ選手に多く、腰部に反復する過伸展・回旋ストレスがかかるスポーツ(体操、野球、バレーボール、サッカー、ラグビーなど)で発症しやすい。疲労骨折が原因であり、正しい記述である。