1. [誤り]腰部脊柱管狭窄症では脊柱管の狭窄により脊柱管内の馬尾神経(cauda equina)が圧迫される。馬尾型脊柱管狭窄症では脊柱管中央部の狭窄により馬尾神経全体が圧迫され、両下肢の症状や膀胱直腸障害が出現する。馬尾神経の圧迫は腰部脊柱管狭窄症の主要な病態であり、正しい記述である。
2. [誤り]馬尾神経圧迫により下肢の窩刺痛(あるいは灼熱痛、burning pain)が生じる。馬尾神経刺激による異常感覚として、下肢のしびれ・疼痛・灼熱感などが出現する。窩刺痛は腰部脊柱管狭窄症の特徴的症状であり、正しい記述である。
3. [誤り]歩行により症状(下肢痛・しびれ)が出現し、休息(特に前屈位での休息)で改善する神経性間欠跛行(neurogenic intermittent claudication)が腰部脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状である。通常数分の休息で症状が軽快し、再び歩行可能となる。間欠跛行は診断の重要な手がかりであり、正しい記述である。
4. [正解]**正しい(適切でない記述)。** 腰部脊柱管狭窄症では症状は腰椎伸展位(腰を反らす、立位・歩行時)で増悪し、腰椎屈曲位(前屈み、sitting position)で軽減するのが特徴である。「腰椎伸展位で症状が軽減する」という記述は明らかに誤りであり、適切でない。腰椎伸展位では脊柱管が狭窄し神経圧迫が増強されるため症状が増悪する。逆に腰椎屈曲位では脊柱管が拡大し神経圧迫が軽減されるため症状が軽減する。