第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 743 腰椎椎間板ヘルニアの症状でないのはどれか。
  1. 1腰 痛不正解
  2. 2坐骨神経痛不正解
  3. 3足クローヌス正解!
  4. 4下肢の感覚障害不正解
Explanation
解説
1. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアでは椎間板の突出(髄核の脱出)により神経根が圧迫され、腰痛が生じる。急性発症(いわゆる「ぎっくり腰」)で激しい腰痛が出現することが多い。腰痛は腰椎椎間板ヘルニアの代表的な症状であり、正しい記述である。
2. [誤り]L4/5やL5/S1レベルの腰椎椎間板ヘルニアでは、坐骨神経(L4〜S3神経根から構成)が圧迫・刺激され、坐骨神経痛(sciatica、殿部から大腿後面・下腿・足部への放散痛)を呈する。坐骨神経痛は腰椎椎間板ヘルニアの最も特徴的な症状であり、正しい記述である。
3. [正解]**正しい(症状でない選択肢)。** 足クローヌス(ankle clonus)は上位運動ニューロン障害(錐体路障害、upper motor neuron lesion)の病的所見であり、腰椎レベルの神経根圧迫(下位運動ニューロン障害、lower motor neuron lesion)である腰椎椎間板ヘルニアではみられない。足クローヌスは足関節を急速に背屈させた際に繰り返す不随意的な律動性収縮が生じる現象で、脊髄疾患(頸髄症、胸髄症)や脳血管障害などの上位運動ニューロン障害で出現する。腰椎椎間板ヘルニアは神経根障害であり、深部腱反射は減弱〜消失し、クローヌスは出現しない。この選択肢は症状でない。
4. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアでは圧迫された神経根の支配領域(デルマトーム、dermatome)に一致した下肢の感覚障害(しびれ・感覚鈍麻)がみられる。L5障害では下腿外側〜足背、S1障害では足外側〜小趾の感覚障害が出現する。感覚障害は腰椎椎間板ヘルニアの重要な症状であり、正しい記述である。
Key Points
ポイント
  • 足クローヌスは上位運動ニューロン障害(錐体路障害)の所見であり、腰椎椎間板ヘルニア(下位運動ニューロン障害)の症状ではない
  • 腰椎椎間板ヘルニアでは腰痛・坐骨神経痛・下肢の感覚障害がみられ、深部腱反射は減弱〜消失する(亢進・クローヌスは出現しない)
  • 重要用語: 腰椎椎間板ヘルニア, 足クローヌス, 上位運動ニューロン障害, 下位運動ニューロン障害 を正確に理解しておくこと。
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