1. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代の青壮年男性に好発する疾患であり、中年以降(50歳以降)ではない。椎間板は加齢とともに水分含量が減少し線維化するため、高齢者では椎間板ヘルニアの発症は減少する。中年以降に多いのは腰部脊柱管狭窄症である。
2. [正解]腰椎椎間板ヘルニアでは坐骨神経痛(sciatica、下肢放散痛)が高頻度に出現する。坐骨神経はL4〜S3神経根から構成されるため、L4/5やL5/S1レベルのヘルニアでは殿部から大腿後面・下腿・足部にかけて放散する疼痛が出現する。坐骨神経痛は腰椎椎間板ヘルニアの最も特徴的な症状の一つであり、約70〜80%の症例で認められる。
3. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアの最も多い部位は第4-5腰椎間(L4/5、約50〜60%)および第5腰椎-第1仙椎間(L5/S1、約30〜40%)であり、第3-4腰椎間(L3/4)ではない。L3/4間のヘルニアは全体の約5%程度と比較的稀である。
4. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアでは神経根圧迫により、圧迫された神経根の支配領域(デルマトーム)に一致した知覚障害(しびれ・感覚鈍麻)が出現する。L5障害では下腿外側〜足背、S1障害では足外側〜小趾の知覚障害がみられる。知覚障害は重要な診断所見である。