1. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアは20〜40歳代の青壮年(若年〜中年)に好発する疾患であり、高齢者に好発するわけではない。椎間板は加齢とともに水分含量が減少し線維化するため、高齢者では椎間板ヘルニアは発症しにくくなる。高齢者では腰部脊柱管狭窄症が多い。
2. [正解]腰椎椎間板ヘルニアの好発部位はL4-L5間およびL5-S1間であり、L4-L5間が最も多い(約50〜60%)。次いでL5-S1間(約30〜40%)が多く、両者で全体の約90%を占める。L4-L5間とL5-S1間は腰椎の可動域が大きく、力学的負荷が集中しやすいため好発部位となる。L3-L4間以上のヘルニアは比較的稀である。
3. [誤り]バビンスキー反射(Babinski reflex)は錐体路障害(上位運動ニューロン障害)の病的反射の所見であり、末梢神経障害である椎間板ヘルニアでは出現しない。腰椎椎間板ヘルニアは神経根障害(下位運動ニューロン障害)であり、深部反射は減弱〜消失する。バビンスキー反射陽性は脊髄疾患や脳血管障害を示唆する。
4. [誤り]疼痛に対する防御反応(筋性防御、muscle spasm)として背筋(脊柱起立筋)の緊張は亢進し、低下はしない。疼痛により傍脊柱筋の筋緊張が高まり、触診で筋硬結が認められる。筋緊張の低下は神経損傷や筋疾患を示唆する。