第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 736 腰椎椎間板ヘルニアの症状でないのはどれか。
  1. 1足クローヌス正解!
  2. 2坐骨神経痛不正解
  3. 3下肢の知覚障害不正解
  4. 4腰痛不正解
Explanation
解説
1. [正解]**正しい(症状でない選択肢)。** 足クローヌス(ankle clonus)は上位運動ニューロン障害(錐体路障害、upper motor neuron lesion)の所見であり、腰椎椎間板ヘルニアによる末梢神経(下位運動ニューロン、lower motor neuron)障害ではみられない。足クローヌスは足関節を急速に背屈させた際に繰り返す不随意的な律動性収縮が生じる現象で、脊髄疾患(頸髄症、胸髄症)や脳血管障害などの上位運動ニューロン障害で出現する。腰椎椎間板ヘルニアは神経根障害(下位運動ニューロン障害)であり、深部反射は減弱〜消失し、クローヌスは出現しない。
2. [誤り]腰椎椎間板ヘルニアでは坐骨神経根(L4〜S3)の圧迫により坐骨神経痛(sciatica)が出現する。殿部から大腿後面・下腿・足部にかけて放散する疼痛が特徴的である。腰椎椎間板ヘルニアの最も代表的な症状であり、正しい記述である。
3. [誤り]圧迫された神経根のデルマトーム(皮膚分節、dermatome)に一致した下肢の知覚障害がみられる。L5障害では下腿外側〜足背、S1障害では足外側〜小趾の知覚が障害される。神経根障害レベルの診断に重要な所見であり、正しい記述である。
4. [誤り]椎間板の突出(髄核の脱出)により腰部に疼痛が生じる。急性発症(いわゆる「ぎっくり腰」)で激しい腰痛が出現することが多く、腰椎椎間板ヘルニアの典型的症状の一つである。正しい記述である。
Key Points
ポイント
  • 足クローヌスは上位運動ニューロン障害(錐体路障害)の所見であり、腰椎椎間板ヘルニア(下位運動ニューロン障害)の症状ではない
  • 腰椎椎間板ヘルニアでは神経根圧迫により坐骨神経痛、下肢の知覚障害、腰痛がみられ、深部反射は減弱〜消失する(亢進・クローヌスは出現しない)
  • 重要用語: 足クローヌス, 上位運動ニューロン障害, 腰椎椎間板ヘルニア, 下位運動ニューロン障害 を正確に理解しておくこと。
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