第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 733 腰部椎間板ヘルニアの症状で誤っているのはどれか。
  1. 1放散痛不正解
  2. 2解離性知覚障害正解!
  3. 3筋萎縮不正解
  4. 4深部反射低下不正解
Explanation
解説
1. [誤り]腰部椎間板ヘルニアでは圧迫された神経根の支配領域に沿って下肢に放散する痛み(放散痛、radicular pain)がみられる。L5神経根障害では下腿外側〜足背、S1神経根障害では足外側〜小趾に疼痛が放散する。坐骨神経痛として現れることが多い。正しい症状である。
2. [正解]**正しい(誤りの選択肢)。** 解離性知覚障害(dissociated sensory disturbance)は脊髄空洞症(syringomyelia)に特徴的な症状であり、腰部椎間板ヘルニアの症状ではない。解離性知覚障害とは、温痛覚が障害されるが触覚・深部覚は保たれる(または逆)という知覚障害のパターンであり、脊髄内の感覚伝導路の選択的障害で生じる。腰部椎間板ヘルニアは神経根障害であり、該当する神経根の支配領域全体の知覚が低下する(解離性ではない)。この記述は明らかに誤りである。
3. [誤り]神経根圧迫が持続すると、支配筋への神経支配が障害され(脱神経、denervation)、筋萎縮(muscle atrophy)が出現する。L5障害では前脛骨筋・長母趾伸筋、S1障害では腓腹筋・ヒラメ筋の萎縮がみられる。長期間の神経根圧迫の結果として生じる重要な所見であり、正しい症状である。
4. [誤り]圧迫された神経根の支配する深部反射(deep tendon reflex、DTR)が低下または消失する。L3-4障害では膝蓋腱反射、S1障害ではアキレス腱反射が低下・消失する。腱反射の変化は神経根障害レベルの診断に重要な所見であり、正しい症状である。
Key Points
ポイント
  • 解離性知覚障害は脊髄空洞症の特徴的症状(温痛覚障害で触覚保存)であり、腰部椎間板ヘルニア(神経根障害)の症状ではない
  • 腰部椎間板ヘルニアでは神経根圧迫により放散痛、筋萎縮、深部反射低下が出現する(解離性知覚障害は生じない)
  • 重要用語: 腰部椎間板ヘルニア, 解離性知覚障害なし, 脊髄空洞症, 放散痛, 筋萎縮 を正確に理解しておくこと。
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