第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 731 第4・5腰椎間椎間板ヘルニアの症状で正しいのはどれか。
  1. 1膝蓋腱反射消失不正解
  2. 2ラセーグ徴候陽性正解!
  3. 3アキレス腱反射消失不正解
  4. 4母指底屈力低下不正解
Explanation
解説
1. [誤り]膝蓋腱反射(patellar tendon reflex、PTR)の反射中枢はL3-4神経根(特にL3-4)であり、L4/5椎間板ヘルニア(L5神経根障害)では通常消失しない。膝蓋腱反射消失はL3-4間のヘルニアで出現する。L5神経根障害では腱反射は正常に保たれることが特徴である。
2. [正解]第4・5腰椎間(L4/5)椎間板ヘルニアではL5神経根が圧迫され、ラセーグ徴候(Lasègue sign、SLRテスト)が陽性となる。仰臥位で患側の下肢を膝伸展位のまま挙上すると、坐骨神経(L4〜S3)が伸張され、神経根の圧迫・炎症により下肢後面に放散痛が誘発される。L4/5およびL5/S1椎間板ヘルニアでは高頻度に陽性となる重要な理学所見である。
3. [誤り]アキレス腱反射(Achilles tendon reflex、ATR)の反射中枢はS1神経根(S1-2)であり、L4/5椎間板ヘルニア(L5神経根障害)では通常消失しない。アキレス腱反射消失はL5-S1間のヘルニア(S1神経根障害)で出現する。L5神経根障害では腱反射は正常である。
4. [誤り]L5神経根障害では母指(母趾)の背屈力低下がみられるのであり、底屈力低下ではない。L5は長母趾伸筋(extensor hallucis longus muscle)を支配するため、母趾の背屈力(dorsiflexion)が低下する。底屈力はS1神経根支配であり、L5障害では低下しない。正確には「母趾背屈力低下」が正しい。
Key Points
ポイント
  • 第4・5腰椎間(L4/5)椎間板ヘルニアではL5神経根が圧迫され、ラセーグ徴候陽性となるのが正しい所見である
  • 膝蓋腱反射(L3-4支配)・アキレス腱反射(S1支配)は正常であり、母趾背屈力低下(底屈力ではない)がL5障害の特徴である
  • 重要用語: L4/5椎間板ヘルニア, L5神経根, ラセーグ徴候陽性, 母趾背屈力低下 を正確に理解しておくこと。
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