第08章 整形外科疾患 / F. 脊椎疾患
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Question
問題 728 頸椎後縦靭帯骨化症が多くみられる部位はどれか。
  1. 1C1不正解
  2. 2C3不正解
  3. 3C5正解!
  4. 4C7不正解
Explanation
解説
1. [誤り]C1(環椎、atlas)は後縦靱帯骨化症の好発部位ではない。C1は環軸関節(環椎軸椎関節)を構成し回旋運動に関与する特殊な椎骨であり、椎体を持たないため後縦靱帯が存在しない。後縦靱帯はC2(軸椎)以下に存在する。
2. [誤り]C3レベルは後縦靱帯骨化の範囲に含まれることはあるが、最も好発するのはC5付近(C3〜C6、特にC4〜C5)である。C3単独では頻度が低い。
3. [正解]頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL: Ossification of Posterior Longitudinal Ligament)はC5付近(C3〜C6、特にC4〜C5レベル)に好発する。後縦靱帯が骨化して脊柱管内に突出し脊髄を圧迫する疾患で、中年以降(50〜60歳代)の男性に多い。C5レベルは頸椎の可動域が最大で、力学的負荷(屈伸・回旋ストレス)が最も大きいことが好発の要因とされる。症状は手指のしびれ・巧緻運動障害(ボタンがかけにくい、箸が使いにくいなど)から始まり、進行すると四肢の痙性麻痺(腱反射亢進、病的反射陽性)や膀胱直腸障害を来す。日本人に多い疾患(有病率約2〜3%)で、厚生労働省の特定疾患(難病)に指定されている。
4. [誤り]C7は頸胸椎移行部であり、後縦靱帯骨化症の最頻好発部位ではない。後縦靱帯骨化症は中位頸椎(C3〜C6)、特にC4〜C5レベルに最も多く発生する。C7以下の胸椎にも骨化が及ぶ連続型も存在するが、単独では頻度が低い。
Key Points
ポイント
  • 頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)はC5付近(C3〜C6、特にC4〜C5)に好発し、C5レベルは可動域が最大で力学的負荷が大きい
  • 中年以降の男性に多く、日本人に高頻度で、特定疾患(難病)に指定されている
  • 重要用語: 後縦靱帯骨化症, OPLL, C5, 脊髄圧迫, 特定疾患 を正確に理解しておくこと。
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