1. [誤り]腰椎分離症は10代の若年スポーツ選手(体操、野球、バレーボールなど)に多い腰痛疾患であり、腰椎の後方要素(椎間関節部)の疲労骨折が原因である。腰痛が主症状で、間欠跛行は典型的症状ではない。68歳という年齢や間欠跛行という症状からは考えにくい。
2. [正解]腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis)の典型的症状である神経性間欠跛行(neurogenic intermittent claudication)が示されている。歩行により脊柱管内の神経が圧迫されて殿部から下肢に疼痛・しびれが出現し、前かがみ姿勢やしゃがむ姿勢で脊柱管が広がり症状が軽減する。68歳という高齢、約100mという短距離の歩行で症状出現、しゃがむと軽快するという経過は脊柱管狭窄症に極めて特徴的である。立位・歩行時には脊柱が伸展して脊柱管が狭窄し、前屈位では脊柱管が拡大するため症状が軽快する。
3. [誤り]脊椎骨粗鬆症(骨粗しょう症)は椎体圧迫骨折による腰背部痛・背部の後弯変形・身長低下が主症状であり、間欠跛行を呈することは少ない。骨折時には急性の腰背部痛が出現するが、歩行により出現・前屈で軽快するパターンの疼痛は特徴的でない。
4. [誤り]変形性股関節症は股関節の疼痛(鼠径部痛が典型的)・可動域制限・跛行が主症状であり、殿部〜下腿部への放散痛やしゃがむと軽快する間欠跛行は特徴的でない。持続性の股関節痛と可動域制限が主体であり、症状パターンが異なる。