1. [誤り]特発性側弯症は女性に圧倒的に多く、男女比は約1:5〜10である。特に思春期発症型(10〜15歳)の女子に好発する。女性に多い理由は明確ではないが、成長速度の違いや筋肉・靭帯の柔軟性が関与すると考えられている。男性に多いとする記述は誤りである。
2. [誤り]前屈姿勢で診るのは左右の肋骨の隆起の差(rib hump、肋骨隆起)であり、鎖骨の張り出しの差ではない。アダムス前屈テスト(Adams forward bending test)では、患者を前屈させ、背部から観察することで脊柱の回旋変形による左右非対称(肋骨隆起)を検出する。鎖骨は前胸部にあり、側弯症の評価には用いない。
3. [誤り]コブ角(Cobb angle)は脊椎の正面(前後方向)X線写真で測定するものであり、側面写真ではない。側弯の上下端椎体の上縁・下縁に平行線を引き、それに垂直な線がなす角度を測定する。コブ角20度以上で装具療法、40〜50度以上で手術療法の適応となる。側面写真は後弯症の評価に用いる。
4. [正解]特発性側弯症の早期発見には学校健康診断(学校保健)が極めて重要である。思春期の女子に好発し、初期は無症状のため、学校健診での前屈テスト(アダムス前屈テスト)により背部の左右非対称(肋骨隆起)を早期に発見できる。日本では小学校高学年から中学校で集団検診が行われており、早期発見・早期治療により装具療法で進行を防ぐことが可能である。骨成長終了後は進行しにくいため、成長期の管理が重要となる。