1. [誤り]日本では変形性股関節症は二次性が多く、約80%を占める。一次性(明らかな原因がない加齢性変化)が多いのは欧米であり、日本では発育性股関節形成不全や臼蓋形成不全に続発する二次性が主体である。地域差が大きい疾患であることを理解する必要がある。
2. [誤り]変形性股関節症は女性に多い疾患である。日本では発育性股関節形成不全が女児に好発する(男女比約1:6〜8)ため、これに続発する二次性変形性股関節症も女性に圧倒的に多い。男性では一次性や外傷後の二次性が多い傾向がある。
3. [正解]発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)は変形性股関節症の最も重要な原因疾患である。日本では二次性変形性股関節症の約70〜80%が発育性股関節形成不全や臼蓋形成不全に続発する。乳幼児期に適切な治療を受けても、成人後に臼蓋の被覆不全や大腿骨頭の変形が残存し、30〜50歳代で変形性股関節症を発症することが多い。早期発見・早期治療の重要性が強調される理由である。
4. [誤り]ペルテス病(大腿骨頭の無腐性壊死)は変形性股関節症の原因となる疾患である。4〜8歳の男児に好発し、大腿骨頭の変形が残存すると成人後に二次性変形性股関節症を発症するリスクが高い。発症年齢が若いほど予後は良好だが、変形が残存する症例では注意が必要である。