第08章 整形外科疾患 / E. 形態異常
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Question
問題 711 生後3か月検診で右股関節の関排制限を認めた。最も考えられる疾患はどれか。
  1. 1ペルテス病不正解
  2. 2先天性股関節脱臼正解!
  3. 3大腿骨頭すべり症不正解
  4. 4大腿骨頭壊死症不正解
Explanation
解説
1. [誤り]ペルテス病は4〜8歳(特に6〜8歳)の男児に好発する大腿骨頭の虚血性壊死(無腐性壊死)である。何らかの原因により大腿骨頭への血行が障害され、骨頭の壊死が生じる。生後3か月の乳児では血行障害を起こす機序が存在しないため、ペルテス病は考えにくい。
2. [正解]生後3か月の乳児に股関節の開排制限がみられる場合、先天性股関節脱臼が最も考えられる。先天性股関節脱臼は女児に多く(男女比1:5〜9)、開排制限は新生児期から認められる最も重要な身体所見である。おむつ替え時に両下肢の開きが左右非対称であることから発見される。その他、大腿皮膚溝の非対称、クリックサイン(オルトラニ徴候)が特徴的である。
3. [誤り]大腿骨頭すべり症は思春期(10〜15歳)の肥満男児に好発する疾患である。大腿骨頭骨端が骨幹端に対して後下方にすべる病態であり、成長期の骨端線の脆弱性が関与する。乳児期には骨端線の構造が異なり、また体重負荷も少ないため、発症しない。
4. [誤り]大腿骨頭壊死症は成人に多い疾患であり、ステロイド使用、アルコール多飲、外傷などが原因となる。成人の大腿骨頭への血行障害により生じるため、生後3か月の乳児では考えにくい。乳児期には該当する危険因子も存在しない。
Key Points
ポイント
  • 生後3か月の乳児に股関節の開排制限がみられる場合、先天性股関節脱臼が最も考えられる
  • ペルテス病は4〜8歳、大腿骨頭すべり症は思春期、大腿骨頭壊死症は成人に好発する
  • 重要用語: 先天性股関節脱臼, 開排制限, 乳児期, ペルテス病, 大腿骨頭すべり症 を正確に理解しておくこと。
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