1. [正解]外反母趾は女性に圧倒的に多く、男女比は約1:10である。女性の靭帯の柔軟性、筋力の相対的な弱さ、ハイヒールなど先の細い靴の着用習慣などが関与する。10代と40代に発症のピークがあり、男性に多いという記述は明らかに誤りである。
2. [誤り]外反母趾では第1中足趾節(MP)関節が亜脱臼をきたし、母趾が外側(小趾側)に偏位する。関節包や靭帯の弛緩、母趾内転筋の牽引力、不適切な靴の圧迫などにより、MP関節の正常な関節面の適合性が失われ、亜脱臼が進行する。これにより疼痛や歩行障害が生じる。
3. [誤り]外反母趾では足の内在筋の弱化や縦方向・横方向のアーチの低下を伴うことが多い。扁平足(足底のアーチの低下)を合併することが多く、足底の荷重分散が不均等となり、母趾への負担が増大する。扁平足と外反母趾は相互に関連する病態である。
4. [誤り]ハイヒールや先の細い靴の使用が外反母趾の発症に強く関連する。靴の先端部で母趾が小趾側に押され、MP関節への圧迫と不自然な肢位が持続することで、徐々に変形が進行する。ただし、靴を履かないアフリカ人にも外反母趾は認められることから、靴は唯一の原因ではなく、一つの重要な要因である。