第08章 整形外科疾患 / E. 形態異常
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Question
問題 705 疾患とその特徴との組合わせで正しいのはどれか。
  1. 1原発性骨粗鬆症 ― アルカリフォスファタ―ゼ値の異常不正解
  2. 2骨肉腫 ― 老人に好発不正解
  3. 3脊椎カリエス ― 脊柱の運動制限正解!
  4. 4股関節脱臼 ― 硬性墜落跛行不正解
Explanation
解説
1. [誤り]原発性骨粗鬆症では血清カルシウム・リン濃度およびアルカリフォスファターゼ(ALP)値は通常正常範囲内である。ALPが上昇するのは骨軟化症、パジェット病、骨転移などであり、原発性骨粗鬆症では骨量は減少しているが骨の代謝回転は正常であるため、生化学検査では異常を示さないことが特徴である。
2. [誤り]骨肉腫は10〜20歳代の若年者に好発する原発性悪性骨腫瘍である。好発部位は膝周囲(大腿骨遠位端、脛骨近位端)であり、成長期の骨幹端部に発生しやすい。老人に好発するのは転移性骨腫瘍や多発性骨髄腫などである。
3. [正解]脊椎カリエス(脊椎結核)では椎体の破壊と炎症により、著しい脊柱の運動制限が生じる。結核菌による椎体の破壊、膿瘍形成、炎症性疼痛、および反射性の筋スパズムにより、脊柱の可動域が高度に制限される。前屈や回旋などの動作が困難となり、患者は棒のように硬直した姿勢をとることが多い。
4. [誤り]先天性股関節脱臼ではトレンデレンブルグ歩行(患側立脚時に健側の骨盤が下降し、体幹が揺れる異常歩行)がみられる。硬性墜落跛行は下肢短縮(脚長差)がある場合に短い側の足が地面に落ちるように接地する跛行であり、先天性股関節脱臼の特徴的歩行ではない。
Key Points
ポイント
  • 脊椎カリエス(脊椎結核)では椎体破壊と炎症により著しい脊柱の運動制限が生じる
  • 原発性骨粗鬆症ではALP値は通常正常であり、骨軟化症と鑑別する重要なポイントである
  • 重要用語: 脊椎カリエス, 脊柱運動制限, 原発性骨粗鬆症, 骨肉腫, トレンデレンブルグ歩行 を正確に理解しておくこと。
疾患好発年齢検査所見
原発性骨粗鬆症中高年・閉経後女性Ca, P, ALP正常
骨軟化症成人Ca↓, P↓, ALP↑
骨肉腫10〜20歳代ALP↑
脊椎カリエス全年齢赤沈↑, CRP↑
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