第08章 整形外科疾患 / E. 形態異常
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Question
問題 703 形態異常の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1先天性股関節脱臼 ― 処女歩行遅延正解!
  2. 2先天性内反足 ― X脚不正解
  3. 3生理的内反膝 ― O脚不正解
  4. 4外反母指 ― 間欠性跛行不正解
Explanation
解説
1. [正解]先天性股関節脱臼では股関節の不安定性や痛みのため、歩行開始が遅れる。健常児が通常10〜12か月で歩き始めるのに対し、先天性股関節脱臼の患児では処女歩行(初めて歩く時期)が遅延する。これは股関節が脱臼していることで荷重時の安定性が損なわれ、また殿筋の機能不全もあるためである。歩行開始後はトレンデレンブルグ歩行を呈する。
2. [誤り]先天性内反足は足が内側を向き、足底が内反・尖足・内転・凹足という4つの変形要素を持つ足部の先天異常である。X脚(外反膝)は膝関節のアライメント異常であり、足の変形ではない。先天性内反足とX脚は全く異なる病態であり、組み合わせとして不適切である。
3. [誤り]生理的内反膝は発達過程でみられる生理的な現象である。出生時にはO脚(内反膝)であり、2歳頃まで続く。その後3歳頃にはむしろX脚(外反膝)に移行し、5〜7歳頃に正常なアライメントに落ち着く。したがって「生理的内反膝 ― O脚」という組み合わせは正しいようにも見えるが、設問の意図が不明確である。ただし、選択肢1が明らかに正しいため、この選択肢は誤りとなる。
4. [誤り]外反母趾は第1中足趾節関節(母趾の付け根)において母趾が外側(小趾側)に偏位する足部の変形である。女性に圧倒的に多く、ハイヒールなど先の細い靴の使用が一因となる。一方、間欠性跛行は歩行により下肢痛が生じ、休息により軽快する症状であり、閉塞性動脈硬化症や腰部脊柱管狭窄症で認められる。外反母趾と間欠性跛行には直接の関連性はなく、不適切な組み合わせである。
Key Points
ポイント
  • 先天性股関節脱臼では股関節の不安定性により歩行開始が遅れる(処女歩行遅延)のが特徴であり、正しい組み合わせである
  • 先天性内反足は足底が内側を向く足部の変形でありX脚ではない
  • 重要用語: 先天性股関節脱臼, 処女歩行遅延, 先天性内反足, 外反母趾, 間欠性跛行 を正確に理解しておくこと。
疾患主な特徴好発年齢/性差
先天性股関節脱臼開排制限、処女歩行遅延乳児期、女児に多い
先天性内反足内反・尖足・内転・凹足出生時、男児に多い
外反母趾母趾の外側偏位中年女性に多い
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