第08章 整形外科疾患 / E. 形態異常
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Question
問題 702 先天性股関節脱臼の乳児期の症状で誤っているのはどれか。
  1. 1トレンデレンブルグ徴候陽性正解!
  2. 2大腿皮膚溝の非対称不正解
  3. 3バーローテスト陽性不正解
  4. 4クリックサイン陽性不正解
Explanation
解説
1. [正解]トレンデレンブルグ徴候は片脚立位時に健側の骨盤が下降し、体幹が患側に傾く現象である。この徴候は歩行時に明瞭に観察されるため、歩行開始後(通常1歳以降)に初めて陽性となる所見である。乳児期(通常生後1〜12か月)はまだ歩行していないため、トレンデレンブルグ徴候を評価することは不可能であり、乳児期の症状としては不適切である。
2. [誤り]脱臼側の大腿骨頭が上方に転位しているため、大腿が短縮し外旋位をとる。その結果、患側の大腿内側の皮膚溝(しわ)が健側より深く、数も多く、長くなり、左右非対称となる。この所見は乳児期に視覚的に判別しやすく、母親や健診時に気づかれやすい典型的な所見である。
3. [誤り]バーローテスト(Barlow test)は股関節を内転・屈曲位として後方へ圧迫することで脱臼を誘発する検査である。不安定性がある股関節では、この操作により大腿骨頭が臼蓋から脱臼する感触が得られる。新生児期から乳児期早期に有用な検査法であり、スクリーニングとして広く用いられている。
4. [誤り]クリックサイン(click sign)はオルトラニ徴候(Ortolani sign)とも呼ばれ、股関節を開排(外転)する際にコクッという音(クリック音)と弾発感を触知する乳児期特有の所見である。脱臼していた大腿骨頭が臼蓋に整復される際の感触であり、新生児期から乳児期に陽性となる重要な診断所見である。
Key Points
ポイント
  • トレンデレンブルグ徴候は歩行開始後に現れる所見であり、乳児期の症状としては誤りである
  • 乳児期の先天性股関節脱臼の典型的所見は大腿皮膚溝の非対称、バーローテスト陽性、クリックサイン(オルトラニ徴候)陽性である
  • 重要用語: 先天性股関節脱臼, トレンデレンブルグ徴候, 歩行期, バーローテスト, オルトラニ徴候 を正確に理解しておくこと。
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