1. [誤り]脊髄損傷後に異所性骨化が生じることはあるが、これは骨化性筋炎とは機序が異なる神経原性異所性骨化であり、骨化性筋炎の典型的原因とはいえない。
2. [誤り]エストロゲン製剤の服用は骨化性筋炎の原因ではない。エストロゲンは閉経後骨粗鬆症の治療(ホルモン補充療法)に使用されるものであり、筋組織の骨化とは関係がない。
3. [誤り]意識障害を伴う脳障害(重症頭部外傷など)後に異所性骨化が生じることはあるが、これも神経原性の異所性骨化であり、骨化性筋炎の代表的原因とは異なる。
4. [正解]骨化性筋炎は肘関節や膝関節付近の骨折・筋挫傷の後に、周辺軟部組織に石灰沈着や骨化が生じる疾患である。最も典型的な原因は外傷後の粗暴な矯正手技や無理な可動域訓練(他動的関節可動域訓練)である。急性期に過度な他動運動やマッサージを行うと、損傷した筋組織に出血が増大し骨化が助長される。受傷後の急性期には安静を保つことが重要であり、粗暴な矯正は禁忌である。