第08章 整形外科疾患 / D. 筋・腱疾患
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Question
問題 697 骨化性筋炎の原因はどれか。
  1. 1脊髄損傷不正解
  2. 2エストロゲン製剤の服用不正解
  3. 3意識障害を伴う脳障害不正解
  4. 4筋挫傷後の無理な可動域訓練正解!
Explanation
解説
1. [誤り]脊髄損傷後に異所性骨化が生じることはあるが、これは骨化性筋炎とは機序が異なる神経原性異所性骨化であり、骨化性筋炎の典型的原因とはいえない。
2. [誤り]エストロゲン製剤の服用は骨化性筋炎の原因ではない。エストロゲンは閉経後骨粗鬆症の治療(ホルモン補充療法)に使用されるものであり、筋組織の骨化とは関係がない。
3. [誤り]意識障害を伴う脳障害(重症頭部外傷など)後に異所性骨化が生じることはあるが、これも神経原性の異所性骨化であり、骨化性筋炎の代表的原因とは異なる。
4. [正解]骨化性筋炎は肘関節や膝関節付近の骨折・筋挫傷の後に、周辺軟部組織に石灰沈着や骨化が生じる疾患である。最も典型的な原因は外傷後の粗暴な矯正手技や無理な可動域訓練(他動的関節可動域訓練)である。急性期に過度な他動運動やマッサージを行うと、損傷した筋組織に出血が増大し骨化が助長される。受傷後の急性期には安静を保つことが重要であり、粗暴な矯正は禁忌である。
Key Points
ポイント
  • 骨化性筋炎の最も典型的な原因は筋挫傷や骨折後の無理な可動域訓練(粗暴な矯正手技)である。肘関節・膝関節付近に好発し、急性期の過度な他動運動やマッサージが骨化を助長する。急性期には安静が原則であり、関節可動域の制限が生じた場合は摘出手術の適応となることもある。
  • 重要用語: 骨化性筋炎, 筋挫傷後, 無理な可動域訓練, 異所性骨化, 急性期安静が原則 を正確に理解しておくこと。
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