第08章 整形外科疾患 / D. 筋・腱疾患
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Question
問題 692 小児の肘関節周辺骨折について誤っている記述はどれか。
  1. 1上腕骨顆上骨折の頻度が高い。不正解
  2. 2上腕骨外顆骨折では手術の適応が多い。不正解
  3. 3フォルクマン拘縮は重篤な合併症である。不正解
  4. 4肘関節拘縮には強力に変形矯正を行う。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]誤り(正しい記述)。上腕骨顆上骨折は小児の肘関節周辺骨折の中で最も頻度が高い。転倒時に手をついた際の介達外力で生じることが多く、伸展型が大多数を占める。
2. [誤り]誤り(正しい記述)。上腕骨外顆骨折は関節内骨折であり、骨片が転位しやすいため手術(観血的整復固定術)の適応となることが多い。保存的治療では骨片の整復位が保持されにくく、偽関節を形成するリスクがある。
3. [誤り]誤り(正しい記述)。フォルクマン(Volkmann)拘縮は上腕骨顆上骨折の最も重篤な合併症である。骨折に伴う腫脹やギプス固定による前腕の区画内圧上昇(コンパートメント症候群)により、前腕屈筋群の虚血性壊死が生じ、不可逆的な屈曲拘縮をきたす。
4. [正解]**正しい(誤った記述)。** 小児の肘関節拘縮に対して強力な変形矯正を行うことは禁忌である。粗暴な矯正手技は骨化性筋炎を誘発する危険があり、かえって拘縮を悪化させる。小児は自家矯正能が旺盛であるため、愛護的なリハビリテーションと自然回復を待つことが原則である。
Key Points
ポイント
  • 小児の肘関節拘縮に対する強力な変形矯正は骨化性筋炎を誘発するため禁忌。上腕骨顆上骨折は小児肘骨折で最多であり、フォルクマン拘縮(前腕屈筋群の虚血性壊死・拘縮)が最も重篤な合併症。小児は自家矯正能が強いため、愛護的な対応が原則。
  • 重要用語: 上腕骨顆上骨折, フォルクマン拘縮, 骨化性筋炎, 強力矯正は禁忌, 自家矯正能 を正確に理解しておくこと。
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