第08章 整形外科疾患 / C. 骨代謝性疾患・骨腫瘍
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Question
問題 690 高齢者の非外傷性骨折で多い部位はどれか。
  1. 1上腕骨近位部不正解
  2. 2橈骨遠位部不正解
  3. 3胸腰椎移行部正解!
  4. 4大腿骨近位部不正解
Explanation
解説
1. [誤り]上腕骨近位部骨折は高齢者の骨粗鬆症に伴う四大骨折の一つであるが、転倒時に手や肩を打撲する外傷を契機とすることが多い。非外傷性骨折(明らかな外傷なく生じる骨折)としては椎体が最も多い。
2. [誤り]橈骨遠位部骨折(コレス骨折など)は転倒時に手をついて受傷する外傷性骨折であることが多い。骨粗鬆症に伴う好発骨折ではあるが、非外傷性骨折としては椎体が最多である。
3. [正解]高齢者の非外傷性骨折(脆弱性骨折)で最も多い部位は胸腰椎移行部(Th12〜L2付近)の椎体圧迫骨折である。骨粗鬆症による椎体の脆弱化により、明らかな外傷がなくても日常動作(重い荷物を持つ、くしゃみなど)で圧迫骨折が生じる。「いつのまにか骨折」とも呼ばれ、気付かないうちに発症していることもある。
4. [誤り]大腿骨近位部骨折は高齢者の重大な骨折であり、寝たきりの主要原因となるが、転倒を契機として生じることが多く、非外傷性骨折としては椎体圧迫骨折のほうが頻度が高い。
Key Points
ポイント
  • 高齢者の非外傷性骨折で最も多いのは胸腰椎移行部の椎体圧迫骨折である。骨粗鬆症により椎体が脆弱化し、明らかな外傷なく日常動作で骨折が生じる(いつのまにか骨折)。外傷を契機とする骨折では大腿骨近位部・橈骨遠位端・上腕骨近位端も好発する。
  • 重要用語: 非外傷性骨折, 椎体圧迫骨折, 胸腰椎移行部, 骨粗鬆症, いつのまにか骨折 を正確に理解しておくこと。
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