1. [誤り]骨と類骨の成分比で類骨の割合が多くなるのは骨軟化症(成人)やくる病(小児)の特徴であり、骨粗鬆症では骨の質的組成(石灰化骨と類骨の比率)は正常に保たれる。骨粗鬆症は骨の「質」ではなく「量」が減少する疾患である。
2. [正解]骨粗鬆症では骨量(骨密度)が減少する。骨吸収が骨形成を上回ることで骨量が進行性に低下し、骨の微細構造(海綿骨の骨梁)が劣化して骨が脆弱化する。骨の化学的組成自体は正常であるが、骨量の減少により軽微な外力で骨折を起こしやすくなる。
3. [誤り]原発性骨粗鬆症では血液生化学検査のALP(アルカリホスファターゼ)は通常正常範囲内である。ALPが高値を示すのは骨軟化症・パジェット病・骨肉腫などの骨代謝亢進を伴う疾患である。
4. [誤り]正常骨量は年齢により変化する。20〜30歳代でピーク骨量に達し、その後は加齢とともに徐々に低下する。特に女性では閉経後にエストロゲンの急激な低下に伴い骨量が急速に減少する。
| 項目 | 骨粗鬆症 | 骨軟化症 |
|:---|:---|:---|
| 骨量 | 減少 | 不変〜減少 |
| 骨の質(類骨比率) | 正常 | 類骨の割合増加 |
| ALP | 正常 | 高値 |
| 血中Ca・P | 正常 | 低下 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 骨粗鬆症と骨軟化症の鑑別</p>