1. [誤り]くる病の原因はビタミンD欠乏であり、ビタミンC欠乏ではない。ビタミンC欠乏で生じる疾患は壊血病(コラーゲン合成障害による出血傾向・歯肉出血・皮下出血など)である。くる病ではビタミンD不足により骨基質の石灰化が障害される。
2. [正解]骨軟化症はビタミンD欠乏により骨基質の石灰化が障害され、石灰化不十分な類骨(骨基質)が過剰に蓄積する疾患である。骨量自体は必ずしも減少しないが、石灰化骨に対する類骨の比率が増加する。同じ病態が骨端線閉鎖前の小児に生じた場合をくる病と呼ぶ。
3. [誤り]骨粗鬆症は骨の「量」が減少する疾患であり、骨量の増加ではない。骨吸収が骨形成を上回ることで骨量が減少し、骨の微細構造が劣化して脆弱化する。骨の化学的組成(質)は正常に保たれる。
4. [誤り]多発性骨髄腫では骨髄腫細胞による骨破壊が生じ、X線上で打ち抜き像(パンチアウトレジョン)と呼ばれる骨溶解性病変がみられる。骨硬化ではなく骨破壊が特徴である。骨硬化像がみられるのは前立腺癌の骨転移などである。
| 骨疾患 | 病態 |
|:---|:---|
| くる病 | ビタミンD欠乏(石灰化障害・小児期) |
| 骨軟化症 | 類骨の増加(石灰化障害・成人) |
| 骨粗鬆症 | 骨量の減少(質は正常) |
| 多発性骨髄腫 | 骨溶解(打ち抜き像) |
| 壊血病 | ビタミンC欠乏 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 骨疾患と病態の対応</p>