1. [誤り]小児の骨は成人に比べて弾力性に富み骨膜が厚いため、完全に折れずに曲がる不全骨折(若木骨折)の比率が高い。竹のように曲がって一部分だけ裂ける形態をとるため若木骨折と呼ばれる。
2. [誤り]骨端線(成長軟骨板)の損傷は成長障害の原因となる。骨端線は骨の長軸方向への成長に関わる部位であり、損傷により早期閉鎖や部分的な成長停止が生じると、四肢の短縮や変形(左右の脚長差や角状変形)の原因となる。
3. [正解]小児の骨はリモデリング能力が旺盛であり、自家矯正能が高い。多少の転位(ずれ)や角状変形が残っても、成長に伴って自然に矯正される。特に骨折が骨端線に近いほど、また年齢が低いほど自家矯正能は高い。このため小児の骨折では成人に比べて厳密な整復を必要としない場合がある。
4. [誤り]小児は骨代謝が活発で骨膜の骨形成能力が旺盛であるため、骨癒合は成人より早い。小児の骨膜は厚く血流も豊富であるため、仮骨形成が速やかに進行する。
| 小児骨折の特徴 | 成人骨折との違い |
|:---|:---|
| 不全骨折(若木骨折)が多い | 完全骨折が多い |
| 自家矯正能が旺盛 | 自家矯正能が低い |
| 骨癒合が早い | 骨癒合に時間がかかる |
| 骨端線損傷に注意 | 骨端線損傷なし |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 小児骨折と成人骨折の比較</p>