1. [誤り]病的骨折は腫瘍(転移性骨腫瘍など)や骨粗鬆症、骨髄炎などにより骨が脆弱化し、通常では骨折しないような軽微な外力で生じる骨折である。骨折の原因による分類であり、皮膚の創や外界との交通とは無関係である。
2. [誤り]完全骨折は骨が完全に離断した状態を指し、骨折の程度による分類である。骨の連続性が完全に断たれた状態であるが、皮膚に創があるかどうかとは関係がない。
3. [誤り]粉砕骨折は骨が3つ以上の骨片に砕けた状態を指し、骨折の形態による分類である。高エネルギー外傷で生じることが多いが、必ずしも外界と交通しているとは限らない。
4. [正解]複雑骨折(開放骨折)は骨折部と外界が皮膚の創を通じて交通している状態である。骨折端が皮膚を突き破って露出することもある。外界との交通があるため細菌感染のリスクが非常に高く、緊急手術(デブリドマン=創傷清掃)の適応となる。対義語は単純骨折(閉鎖骨折)であり、皮膚に創がなく外界と交通していない骨折を指す。
| 骨折の分類 | 定義 |
|:---|:---|
| 複雑骨折(開放骨折) | 骨折部と外界が交通している |
| 単純骨折(閉鎖骨折) | 骨折部と外界が交通していない |
| 粉砕骨折 | 骨が3つ以上の骨片に砕けた状態 |
| 病的骨折 | 基礎疾患により脆弱化した骨の骨折 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 骨折の分類と定義</p>