1. [誤り]化膿性関節炎では関節液の細菌培養が陽性となるが、偏光顕微鏡で結晶は認められない。発熱・関節の熱感・腫脹は共通するが、偏光顕微鏡で異常が認められた点から化膿性関節炎よりも偽痛風が疑われる。
2. [誤り]関節リウマチは多関節に対称性に発症する慢性の自己免疫疾患であり、偏光顕微鏡で結晶は検出されない。単関節の急性発症で偏光顕微鏡所見があることから合致しない。
3. [正解]高齢女性の急性膝関節炎で、関節液の偏光顕微鏡観察で異常(ピロリン酸カルシウム二水和物結晶)が認められることから偽痛風(CPPD沈着症)が最も考えられる。偽痛風は高齢者に好発し、膝関節が最も罹患しやすい。急性発症の単関節炎で発熱を伴うのが特徴的であり、偏光顕微鏡でのCPPD結晶の同定が確定診断の決め手となる。
4. [誤り]変形性膝関節症は慢性の退行変性疾患であり、通常38度の発熱を伴うことはない。偏光顕微鏡で結晶も検出されない。慢性の経過をたどり急性発症ではない。