第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 663 「50 歳の男性。肩の痛みで来院。2 日前に左肩から上腕外側の疼痛が出現し、昨日から前腕橈側のしびれを認めた。左肩関節の挙上時痛、関節拘縮はない。」本症例で避けるべき動作はどれか。
  1. 1上肢を挙上する。不正解
  2. 2肩甲骨を中央に寄せる。不正解
  3. 3肩甲骨を挙上する。不正解
  4. 4頸椎を後屈する。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]上肢の挙上は肩関節の運動であり、本症例は肩関節疾患ではなく頚椎疾患による神経根症であるため、上肢挙上が直接神経根圧迫を悪化させることは少ない。
2. [誤り]肩甲骨を中央に寄せる動作(肩甲骨内転)は姿勢改善に有効であり、頚椎神経根症で避ける必要はない。むしろ良い姿勢の維持は頚椎への負担軽減に寄与する。
3. [誤り]肩甲骨の挙上(すくめ動作)は頚椎への直接的な圧迫増悪因子ではなく、僧帽筋の運動として特に制限する必要はない。
4. [正解]本症例は頚椎症性神経根症(C6神経根障害)であり、頸椎を後屈すると椎間孔が狭窄して神経根への圧迫が増悪するため避けるべきである。スパーリングテスト(頸椎後屈+患側への側屈+軸圧)やジャクソンテスト(頸椎後屈+軸圧)と同じ機序で症状が悪化する。頚椎神経根症では頸椎の後屈・側屈を避け、適度な前屈位を保つことが推奨される。
Key Points
ポイント
  • 頚椎症性神経根症では頸椎後屈が禁忌動作である。後屈により椎間孔が狭窄し、神経根への圧迫が増悪する。スパーリングテスト・ジャクソンテストは後屈+側屈で神経根症状を誘発する検査である。頚椎疾患と五十肩の鑑別には「関節拘縮の有無」が重要。
  • 重要用語: 頸椎後屈禁忌, 椎間孔狭窄, スパーリングテスト, ジャクソンテスト, 頚椎症性神経根症 を正確に理解しておくこと。
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