1. [誤り]上肢の挙上は肩関節の運動であり、本症例は肩関節疾患ではなく頚椎疾患による神経根症であるため、上肢挙上が直接神経根圧迫を悪化させることは少ない。
2. [誤り]肩甲骨を中央に寄せる動作(肩甲骨内転)は姿勢改善に有効であり、頚椎神経根症で避ける必要はない。むしろ良い姿勢の維持は頚椎への負担軽減に寄与する。
3. [誤り]肩甲骨の挙上(すくめ動作)は頚椎への直接的な圧迫増悪因子ではなく、僧帽筋の運動として特に制限する必要はない。
4. [正解]本症例は頚椎症性神経根症(C6神経根障害)であり、頸椎を後屈すると椎間孔が狭窄して神経根への圧迫が増悪するため避けるべきである。スパーリングテスト(頸椎後屈+患側への側屈+軸圧)やジャクソンテスト(頸椎後屈+軸圧)と同じ機序で症状が悪化する。頚椎神経根症では頸椎の後屈・側屈を避け、適度な前屈位を保つことが推奨される。