第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 662 「50 歳の男性。肩の痛みで来院。2 日前に左肩から上腕外側の疼痛が出現し、昨日から前腕橈側のしびれを認めた。左肩関節の挙上時痛、関節拘縮はない。」本症例で障害されている神経根はどれか。
  1. 1C2不正解
  2. 2C4不正解
  3. 3C6正解!
  4. 4Th1不正解
Explanation
解説
1. [誤り]C2神経根は後頭部の感覚を支配しており、肩から前腕にかけての症状とは一致しない。C2障害では後頭部痛が出現する。
2. [誤り]C4神経根は肩上部(鎖骨〜肩峰付近)の感覚を支配するが、前腕橈側のしびれは説明できない。C4障害では肩上部の疼痛が主体である。
3. [正解]C6神経根のデルマトームは肩から上腕外側、前腕橈側、母指にかけての領域を含む。「左肩から上腕外側の疼痛」と「前腕橈側のしびれ」はC6神経根障害の典型的な症状分布と一致する。また、関節拘縮がないことから肩関節周囲炎(五十肩)ではなく、頚椎疾患(頚椎症性神経根症・頚椎椎間板ヘルニアなど)による神経根障害と考えられる。
4. [誤り]Th1神経根は前腕内側から小指側の感覚を支配しており、前腕橈側のしびれとは一致しない。Th1障害では前腕尺側の症状が出現する。
Key Points
ポイント
  • C6神経根障害=肩〜上腕外側の疼痛+前腕橈側のしびれ。関節拘縮がなく肩痛がある場合は五十肩ではなく頚椎疾患を考える。頚椎疾患と五十肩の鑑別点は「関節拘縮の有無」であり、五十肩では早期から拘縮を認めるが、頚椎疾患では拘縮を認めない。
  • 重要用語: C6神経根, デルマトーム, 前腕橈側, 頚椎症性神経根症, 関節拘縮の有無 を正確に理解しておくこと。
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