1. [正解]偽痛風はピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)結晶が関節内に沈着して急性関節炎を引き起こす疾患であり、CPPD沈着症とも呼ばれる。膝関節に好発し、高齢者に多い。痛風(尿酸ナトリウム結晶が原因)と症状が類似するため「偽痛風」と呼ばれるが、原因結晶が異なる。X線上、関節軟骨の石灰化像(軟骨石灰化症)が特徴的である。
2. [誤り]関節リウマチは自己免疫疾患であり、滑膜に対する自己免疫反応が原因である。結晶沈着は関係しない。抗CCP抗体やリウマトイド因子が検出される。
3. [誤り]肩関節周囲炎は腱板・関節包・滑液包の退行変性が基盤であり、ピロリン酸カルシウム結晶の沈着が主因ではない。ただし、石灰沈着性腱板炎ではハイドロキシアパタイト結晶の沈着がみられるが、これはピロリン酸カルシウムとは異なる。
4. [誤り]変形性股関節症は関節軟骨の摩耗・変性が原因であり、結晶沈着は直接の原因ではない。加齢や先天性股関節脱臼などの基礎疾患に続発する。
| 結晶沈着性関節炎 | 原因結晶 | 好発部位 |
|:---|:---|:---|
| 痛風 | 尿酸ナトリウム結晶 | 第1中足趾節関節(母趾) |
| 偽痛風 | ピロリン酸カルシウム結晶 | 膝関節 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 痛風と偽痛風の比較</p>