第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 657 肩関節周囲炎について正しいのはどれか。
  1. 1原因は外傷が多い。不正解
  2. 2肩関節可動域制限はない。不正解
  3. 3安静時の疼痛が特徴である。不正解
  4. 4腱板の変性が認められる。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]肩関節周囲炎の原因は加齢に伴う肩関節周囲軟部組織の退行変性であり、外傷が原因ではない。教科書にも「肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群」と記載されており、明らかな外傷なしに発症するのが特徴である。
2. [誤り]肩関節周囲炎では関節包の拘縮により著明な可動域制限がみられる。教科書にも「発症の比較的早期の段階においても拘縮を認める」と記載されている。結帯動作・結髪動作の制限が典型的であり、可動域制限がない場合には腱板断裂を疑う。
3. [誤り]肩関節周囲炎の特徴的な疼痛は夜間痛であり、安静時の疼痛が主な特徴ではない。教科書にも「疼痛は寒冷によって増悪し、また、夜間に強くなる傾向がある」と記載されている。運動時痛も認められるが、安静時疼痛が主体ではない。
4. [正解]肩関節周囲炎の病態基盤は腱板の退行変性である。教科書にも「肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群」と記載されており、腱板炎は五十肩に含まれる病態の中で最も多い(31%)。腱板を構成する棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の腱の変性が基盤となっている。
Key Points
ポイント
  • 肩関節周囲炎は「退行変性が原因(外傷ではない)」「可動域制限あり」「夜間痛が特徴(安静時痛ではない)」「腱板の変性が基盤」の4点を押さえる。腱板を構成する4つの筋(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の変性が病態の基盤であり、腱板炎が最多の病態である。
  • 重要用語: 肩関節周囲炎, 腱板変性, 夜間痛, 退行変性, 可動域制限 を正確に理解しておくこと。
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