1. [正解]ティネル徴候は末梢神経の障害部位を叩打すると、その神経の支配領域に放散痛やしびれが生じる所見である。総腓骨神経麻痺では腓骨頭部の叩打でティネル徴候が陽性となる。手根管症候群では手関節掌側の叩打で陽性となるなど、末梢神経障害全般で用いられる重要な検査法である。
2. [誤り]ペインフルアーク徴候(有痛弧徴候)は肩関節の外転60〜120度の範囲で疼痛が誘発される所見であり、腱板断裂(損傷)を示唆する。胸郭出口症候群の検査法ではない。胸郭出口症候群にはアドソンテスト・ライトテスト・エデンテストなどが用いられる。
3. [誤り]トレンデレンブルグ徴候は股関節外転筋(中殿筋)の機能低下を示す所見であり、変形性股関節症や先天性股関節脱臼でみられる。腰椎椎間板ヘルニアの検査法ではない。腰椎椎間板ヘルニアではSLRテスト(ラセーグテスト)が用いられる。
4. [誤り]アリス徴候は先天性股関節脱臼の乳児期の所見であり、仰臥位で両膝を立てた際に患側の膝の高さが低くなる所見である。変形性膝関節症の検査法ではない。
| 徴候 | 関連疾患 | 検査方法 |
|:---|:---|:---|
| ティネル徴候 | 末梢神経障害(総腓骨神経麻痺等) | 神経障害部位の叩打 |
| ペインフルアーク徴候 | 腱板断裂 | 肩外転60〜120度での疼痛 |
| トレンデレンブルグ徴候 | 変形性股関節症・先天性股関節脱臼 | 患側片脚立ちで骨盤傾斜 |
| アリス徴候 | 先天性股関節脱臼 | 立て膝での膝高差 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 主な徴候と関連疾患の対応</p>