第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
1 / 3
Question
問題 653 徴候と疾患との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1ティネル徴候陽性 ――――――― 総腓骨神経麻痺正解!
  2. 2ペインフルアーク徴候陽性 ――― 胸郭出口症候群不正解
  3. 3トレンデレンブルグ徴候陽性 ―― 腰椎椎間板ヘルニア不正解
  4. 4アリス徴候陽性 ―――――――― 変形性膝関節症不正解
Explanation
解説
1. [正解]ティネル徴候は末梢神経の障害部位を叩打すると、その神経の支配領域に放散痛やしびれが生じる所見である。総腓骨神経麻痺では腓骨頭部の叩打でティネル徴候が陽性となる。手根管症候群では手関節掌側の叩打で陽性となるなど、末梢神経障害全般で用いられる重要な検査法である。
2. [誤り]ペインフルアーク徴候(有痛弧徴候)は肩関節の外転60〜120度の範囲で疼痛が誘発される所見であり、腱板断裂(損傷)を示唆する。胸郭出口症候群の検査法ではない。胸郭出口症候群にはアドソンテスト・ライトテスト・エデンテストなどが用いられる。
3. [誤り]トレンデレンブルグ徴候は股関節外転筋(中殿筋)の機能低下を示す所見であり、変形性股関節症や先天性股関節脱臼でみられる。腰椎椎間板ヘルニアの検査法ではない。腰椎椎間板ヘルニアではSLRテスト(ラセーグテスト)が用いられる。
4. [誤り]アリス徴候は先天性股関節脱臼の乳児期の所見であり、仰臥位で両膝を立てた際に患側の膝の高さが低くなる所見である。変形性膝関節症の検査法ではない。 | 徴候 | 関連疾患 | 検査方法 | |:---|:---|:---| | ティネル徴候 | 末梢神経障害(総腓骨神経麻痺等) | 神経障害部位の叩打 | | ペインフルアーク徴候 | 腱板断裂 | 肩外転60〜120度での疼痛 | | トレンデレンブルグ徴候 | 変形性股関節症・先天性股関節脱臼 | 患側片脚立ちで骨盤傾斜 | | アリス徴候 | 先天性股関節脱臼 | 立て膝での膝高差 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 主な徴候と関連疾患の対応</p>
Key Points
ポイント
  • ティネル徴候は末梢神経障害全般で用いられる叩打テストであり、障害部位を叩くと支配領域に放散痛・しびれが出現する。ペインフルアーク=腱板損傷、トレンデレンブルグ=股関節疾患、アリス=先天性股関節脱臼と正確に対応させること。
  • 重要用語: ティネル徴候, ペインフルアーク徴候, トレンデレンブルグ徴候, アリス徴候, 末梢神経障害 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶