1. [誤り]変形性膝関節症の主病変は関節軟骨の摩耗・変性であり、滑膜組織の摩耗ではない。滑膜の炎症は関節リウマチの主病変である。変形性膝関節症では関節軟骨の退行変性が先行し、二次的に滑膜の反応性変化が生じる。
2. [誤り]変形性膝関節症の主症状は起動時痛(歩行開始時痛)であり、安静時痛ではない。教科書にも「疼痛は椅子から立ち上がるなどの運動開始時に多い」と記載されている。安静時痛や夜間痛が出現するのは進行期以降である。
3. [誤り]関節軟骨の摩耗により関節裂隙は狭小化する(拡大ではない)。教科書にもX線所見として「関節裂隙の狭小化」が挙げられている。関節裂隙の狭小化は変形性関節症全般に共通するX線所見である。
4. [正解]大腿四頭筋の筋力訓練は膝関節の動的安定性を向上させ、変形性膝関節症の保存的治療として有効である。教科書にも「仰臥位での下肢挙上訓練など、四頭筋強化トレーニングを指導する」と記載されている。等尺性収縮訓練は関節に過度の負荷をかけずに筋力強化できる利点がある。