第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 646 「50歳の女性。子供の頃、先天性股関節脱臼で治療を受けたことがある。最近、左股関節部に痛みがあり跛行するようになった。エックス線検査の結果、変形性股関節症と診断された。」この患者への指導で誤っているのはどれか。
  1. 1体重の減量不正解
  2. 2左手での杖使用正解!
  3. 3プール内歩行不正解
  4. 4進行した場合の人工関節の適応不正解
Explanation
解説
1. [誤り]体重減量は股関節への荷重負荷を軽減する有効な保存的治療である。教科書にも「股関節への負担を減らすために体重減量」が生活指導として挙げられている。
2. [正解]左股関節に問題がある場合、杖は患側と反対側(右手)で使用するのが正しい。左手での杖使用は患側と同側であり、歩行時の体重負荷軽減効果が十分に得られない。杖を反対側の手で持つことで、患側立脚時に杖側に体重を分散させ、患側股関節への負荷を効果的に減らすことができる。
3. [誤り]プール内歩行は水の浮力により膝・股関節への荷重負荷が軽減された状態で運動できるため、変形性関節症の運動療法として適切である。教科書にも「水中歩行は膝にかかる体重の負荷が少なくてすむので合理的である」と記載されている。
4. [誤り]保存的治療で症状の改善が不十分で、関節裂隙が消失した末期例では人工関節全置換術の適応がある。教科書にも「60代以降では日常生活に支障を及ぼす場合には人工関節全置換術を行う」と記載されている。
Key Points
ポイント
  • 杖は患側と「反対側」の手で使用する。これは歩行時に患側の荷重を杖側に分散させるためである。左股関節が患側なら右手に杖を持つ。同側の手での杖使用は荷重分散の原理に反する。
  • 重要用語: 杖の使用法(反対側), 体重減量, 水中歩行, 人工関節全置換術, 変形性股関節症 を正確に理解しておくこと。
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