1. [正解]先天性股関節脱臼の既往がある変形性股関節症は二次性(続発性)の関節症であり、一次性ではない。わが国の変形性股関節症は二次性が約80%を占め、先天性股関節脱臼・同亜脱臼・臼蓋形成不全が主な基礎疾患である。教科書にも「わが国では一次性は約15%程度、二次性が約80%」と記載されている。この症例は先天性股関節脱臼の治療歴があるため、明らかに二次性である。
2. [誤り]変形性股関節症では股関節外転筋力の低下によりトレンデレンブルグ歩行がみられる。患側立脚時に骨盤が健側へ下がり、肩が患側へ傾く特徴的な歩行パターンである。
3. [誤り]変形性股関節症の初期には歩行開始時痛(starting pain)がみられる。歩行や立ち座り、寝返りなどの股関節運動時に股関節部痛が出現する。
4. [誤り]軟骨変性・摩耗と骨棘形成により股関節の可動域制限が生じる。進行とともに屈曲・内旋・外旋など全方向の可動域が制限される。