第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 643 肩関節周囲炎について適切でない記述はどれか。
  1. 1加齢による退行性病変性に起因する。不正解
  2. 2更衣動作が困難となる。不正解
  3. 3ヤーガソンテストが陽性となる。不正解
  4. 4痛みがなくなるまで三角巾で安静を保つ。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]肩関節周囲炎(五十肩)は加齢による腱板や関節包の退行性変化が原因であり、この記述は正しい。教科書にも「肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群」と記載されている。
2. [誤り]肩関節の可動域制限(外転・外旋・内旋制限)により結帯動作・結髪動作が困難となるため、シャツを着る・脱ぐなどの更衣動作も制限される。日常生活動作全般に支障をきたす。
3. [誤り]ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱の炎症を検出する検査であり、五十肩では長頭腱鞘炎を合併することがあるため陽性となりうる。肩関節周囲炎には種々の病態(腱板炎・長頭腱鞘炎・肩峰下滑液包炎など)が含まれている。
4. [正解]痛みがなくなるまで三角巾で完全安静にすることは拘縮を助長するため不適切である。急性期の疼痛が強い時期にも、疼痛が許す範囲で早期から運動療法(振り子体操・コッドマン体操など)を開始して可動域の維持を図ることが重要である。長期の固定・安静は関節包の癒着を促進し、拘縮をさらに悪化させる。
Key Points
ポイント
  • 五十肩の治療で「完全安静」「長期固定」は禁忌に近い。拘縮を助長するため、疼痛に応じた段階的な運動療法が治療の基本である。五十肩に含まれる病態は多様であり(腱板炎31%・五十肩18%・長頭腱鞘炎9%など)、ヤーガソンテスト陽性は長頭腱鞘炎を示唆する。
  • 重要用語: 肩関節周囲炎, 長期安静は禁忌, 運動療法, ヤーガソンテスト, 長頭腱鞘炎 を正確に理解しておくこと。
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