1. [誤り]肩関節周囲炎(五十肩)は加齢による腱板や関節包の退行性変化が原因であり、この記述は正しい。教科書にも「肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群」と記載されている。
2. [誤り]肩関節の可動域制限(外転・外旋・内旋制限)により結帯動作・結髪動作が困難となるため、シャツを着る・脱ぐなどの更衣動作も制限される。日常生活動作全般に支障をきたす。
3. [誤り]ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱の炎症を検出する検査であり、五十肩では長頭腱鞘炎を合併することがあるため陽性となりうる。肩関節周囲炎には種々の病態(腱板炎・長頭腱鞘炎・肩峰下滑液包炎など)が含まれている。
4. [正解]痛みがなくなるまで三角巾で完全安静にすることは拘縮を助長するため不適切である。急性期の疼痛が強い時期にも、疼痛が許す範囲で早期から運動療法(振り子体操・コッドマン体操など)を開始して可動域の維持を図ることが重要である。長期の固定・安静は関節包の癒着を促進し、拘縮をさらに悪化させる。