第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
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Question
問題 636 いわゆる五十肩で誤っている記述はどれか。
  1. 1帯を結ぶ動作が困難となる。不正解
  2. 2肩甲帯筋の廃用性萎縮がみられる。不正解
  3. 3肩関節腔は拡大している。正解!
  4. 4痛みは寒冷時に増悪する。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]結帯動作(背中に手を回して帯を結ぶ動作=肩関節の外転と内旋の組み合わせ)は五十肩で制限される代表的動作である。教科書にも「帯を結ぶ」動作すなわち肩関節の外転と内旋運動の組み合わせで著しい運動制限があると記載されている。
2. [誤り]疼痛による肩関節の不動化が長期に及ぶと、三角筋・棘上筋・棘下筋などの肩甲帯筋に廃用性萎縮が生じる。拘縮期から回復期にかけての筋力訓練が重要である。
3. [正解]五十肩(肩関節周囲炎)では関節包の炎症→線維化→癒着により関節腔は狭小化する。「拡大している」は明らかな誤りである。関節造影では関節腔容積の著しい縮小が確認される。関節腔が拡大するのは関節液貯留(関節水腫)を伴う他疾患であり、五十肩では逆の変化が起こる。
4. [誤り]五十肩の痛みは寒冷刺激により増悪する。教科書にも「疼痛は寒冷によって増悪し、また、夜間に強くなる傾向がある」と記載されている。温熱療法が有効な根拠ともなる。
Key Points
ポイント
  • 五十肩では関節腔は「狭小化」であり「拡大」ではない。この点は繰り返し出題されるので確実に押さえること。結帯動作困難・廃用性筋萎縮・寒冷時増悪はいずれも五十肩の典型的所見であり正しい記述である。
  • 重要用語: 関節腔狭小化, 結帯動作, 廃用性萎縮, 寒冷時増悪, 肩関節周囲炎 を正確に理解しておくこと。
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