第08章 整形外科疾患 / B. 関節疾患
1 / 3
Question
問題 635 いわゆる五十肩で誤っているのはどれか。
  1. 1退行変性である。不正解
  2. 2外転、外旋制限が強い。不正解
  3. 3包帯で固定する。正解!
  4. 4予後は良い。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]五十肩は肩関節周囲軟部組織の加齢に伴う退行変性を基盤とした炎症性疾患である。教科書にも「肩関節周囲軟部組織の加齢による退行変性を基盤に炎症性病変を生じた症候群」と記載されている。
2. [誤り]五十肩では肩関節の外転と外旋の可動域制限が特に著明となる。結髪動作(外転+外旋の組み合わせ)が困難になるのが典型的で、結帯動作(外転+内旋の組み合わせ)の制限も認められる。
3. [正解]五十肩の治療において包帯による固定は誤りである。固定は関節の不動を助長し、拘縮をさらに悪化させるため禁忌的な処置である。治療は薬物療法・温熱療法・運動療法(振り子体操・コッドマン体操など)が中心であり、適度に関節を動かして可動域の維持・改善を図ることが重要である。
4. [誤り]五十肩の予後は一般に良好であり、痙縮期→拘縮期→回復期と各期数か月をかけて経過し、1年ないし1年半で日常生活に支障がなくなることが多い。
Key Points
ポイント
  • 五十肩では固定(包帯・ギプスなど)は拘縮を助長するため行わない。急性期の安静は必要だが、疼痛が許す範囲で早期から運動療法(振り子体操・コッドマン体操)を開始して可動域を維持・改善することが治療の基本である。五十肩の治療原則は「安静+固定」ではなく「消炎+運動療法」である。
  • 重要用語: 五十肩, 運動療法, コッドマン体操, 固定は禁忌, 退行変性 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶