1. [正解]関節リウマチでは遠位指節間関節(DIP関節)の炎症は認めにくい。関節リウマチが好発する関節はPIP関節(近位指節間関節)とMCP関節(中手指節関節)であり、DIP関節はほとんど侵されない。DIP関節の腫脹・変形はヘバーデン結節(変形性関節症)に特徴的であり、関節リウマチとの重要な鑑別点となる。
2. [誤り]関節リウマチでは滑膜の炎症による骨吸収亢進により、X線上で傍関節性骨粗鬆(骨萎縮)がみられる。関節裂隙の狭小化や骨びらんとともに、関節リウマチのX線所見の特徴である。
3. [誤り]関節リウマチの進行例では関節軟骨の破壊が進み、最終的に骨性強直に至ることがある。病期分類(Steinbrocker分類)のStage IVは強直にあたる。
4. [誤り]朝のこわばりが1時間以上持続するのは関節リウマチの特徴的症状であり、1987年の米国リウマチ学会(ACR)の分類基準にも含まれている。就寝中の不動により関節周囲組織に浮腫が蓄積し、起床後にこわばりとして自覚される。
| 疾患 | 好発関節 | 特徴的所見 |
|:---|:---|:---|
| 関節リウマチ | PIP関節・MCP関節 | 朝のこわばり、骨萎縮、関節強直 |
| ヘバーデン結節 | DIP関節 | 骨棘形成、結節状腫大 |
| ブシャール結節 | PIP関節 | 骨棘形成(RA との鑑別要) |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 手指関節疾患の好発部位と特徴</p>