1. [誤り]上腕骨顆上骨折は小児が肘を伸ばした状態で手をついて転倒した際に好発する(伸展型骨折)。小児の肘関節周囲骨折の中で最も頻度が高く、5〜10歳に多い。
2. [正解]上腕骨顆上骨折で損傷されやすい神経は正中神経および橈骨神経であり、筋皮神経ではない。また、上腕動脈が骨折端で損傷・圧迫されることがあり、これが前腕の阻血性壊死(フォルクマン拘縮)の原因となる。筋皮神経は上腕二頭筋・上腕筋を支配する神経であるが、顆上骨折での損傷頻度は低い。
3. [誤り]骨折部位である上腕骨遠位端(肘関節上部)に強い自発痛が生じ、著しい腫脹を伴う。肘関節の変形や異常可動性がみられることもある。
4. [誤り]フォルクマン拘縮(前腕屈筋群の阻血性拘縮)は上腕骨顆上骨折の最も重要な合併症である。上腕動脈の損傷や腫脹による前腕コンパートメント内圧の上昇が原因で、5Pの徴候(疼痛Pain、蒼白Pallor、脈拍消失Pulselessness、知覚障害Paresthesia、運動麻痺Paralysis)に注意し予防することが極めて重要である。